歴史のタペストリー

重岡 キャサリン(岩国市 50歳)

私の歴史と錦帯橋の歴史が絡み合った瞬間があった。その前に、少し私自身の経歴を。

私はカナダ東部の小さな町で生まれた。30歳を過ぎてから、ちょっとした冒険のために日本に来て、1年間英語を教えることにした。勤め先の会社に、働き先はどの県でもいいと伝えたところ、山口県に派遣された。私の運命が大きく動きだしたのは、その時だった。

山口に住み始めて7カ月が過ぎたある日、私は日本人の男性と出会った。私たちはすぐに意気投合し彼の勤務地の岩国を観光案内してもらう運びとなった。寒いけれど晴れたその日、私たちは一緒に錦帯橋を歩いた。
橋自体にも、橋の上から見える美しい自然にも圧倒された。そのまま歩き続け、吉香神社に着いた。おみくじを引いたら、恋愛欄に「今の人が最上、迷うな」と書いてあった。そして、私は岩国を自分の第二の故郷ときめた。